2021年8月 エッセイ 和解と癒やしのために

「こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとへ向かった。
ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけて、かわいそうに思い、
駆け寄って彼の首を抱き、口づけした。」 (ルカの福音書 15:20)

放蕩息子のたとえ話は、聖書の中でお気に入りの話の一つです。私も実
に「放蕩息子」でした。私も愚かな罪を犯して逃げ出した後、我に返り、
悔い改めて、天の御父のあたたかい腕の中に立ち返った者の一人です。
神と和解したことは、私の人生で、最も意義深く美しい経験です。そして私が
今、他の人々がこの最も大事なこと、すなわち神との関係を回復すること
を助けたいのは、私自身が神との和解の経験があるからです。

神はまた、私たちが互いに一致し和解するために、キリストのからだであ
る私たち一人ひとりを創造されました。聖書のヨハネの手紙第一4:20に
「目に見える兄弟を愛していない者に、目に見えない神を愛することは
できません。」と書かれています。自分の内側を見てみると、利己心、プラ
イド、人をさばく態度ばかりが目につきます。

しかし、神は私たちにこう命じられました。
「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、
平和の絆で結ばれて、御霊の一致を熱心に保ちなさい。
あなたがたが召された、その召しの望みが一つであったのと同じように、
からだは一つ、御霊は一つです。 」(エペソ4:2~4)

イエス様は、ご自分が伝えたメッセージの通りに生き抜くように、真摯な人
生を歩むようにと呼びかけておられます。しかし私は自分の力でそのように
歩んで行くことはできません。私がイエス様に自分の人生を任せ、私が毎日
イエス様の御力に頼って生きる時にだけ、それが可能であり、またそうしてこ
そ、私は他の信徒たちと一致し調和して生きることができるのです。

私は、キリストのからだにおける和解と一致の重要性を示してくれた敬虔
な人々によって、人生がとても豊かになりました。あなたは今まで、この和
解と一致に歩むように導かれたのはいつでしょうか。あなたはその時、ど
のように反応したでしょうか。

夫と私は、結婚生活当初、人種間の和解に情熱を注いでいた教会に属していました。
政府が不当に扱ったネイティブ・アメリカンの部族長たちが彼らを赦し、また牧師たちが謙虚に涙をもってひざまずき彼らに赦しを求めた光景を決して忘れません。
それは教会全体の罪の告白の時間でした。部族長たちはついに赦しを表明してくれました。
その日、天で何かが起こったのです。

数ヶ月後、私たちの地域に住むネイティブ・アメリカンたちの間で、聖霊
様の働きがあることを知りました。何年もの間、これらの部族間で誰もクリ
スチャンになることはなかったのに、彼らは救いの招きに応じていたのです。

人種間の和解の場に居合わせたことは、私の人生において大きな経験でした。
別の視点で、他の誰かの目を通して、世界を見ることは、私の人生を変えました。
他の人々との和解と一致は、とても骨が折れる働きであり、敬虔な公正さを求めるには、当事者たちの相互間の傷やギャップに対処する必要があると気づきました。
困難なことを共に話し合い、共に乗り越える、献身的な決意と意欲が必要です。
私たち一人一人が父なる神様に服従するときにだけそれは可能です。

あなたの人生では、どのような面で和解が必要でしょうか。一致と和解をも
たらすために、あなたは何ができるでしょうか。不一致が性別間、人種間、
国家間であるかどうかにかかわらず、神様だけが、和解と癒やしをもたらす
ことのできる唯一のお方です。私たちの間の壁を埋め、私たちを一つにする
のは、主イエスの犠牲と愛だけなのです。

TWR 希望の女性たち Lisa Hall, International prayer
coordinator for TWR Women of Hope