2025年8月9日、原爆投下からちょうど80年を迎える日に、長崎キリスト教協議会主催の「平和記念礼拝」が、長崎学院・長崎外語大学チャペルで行われました。今回は「次の世代と共に平和を祈る」ということが大きなテーマとされ、当日は120名を超える方々が集いました。

礼拝とメッセージ

礼拝は聖歌「長崎の空は」の賛美から始まり、ナザレン長崎教会の門田純牧師がマタイ5章9節「平和を実現する人々は幸いである」をもとに語られました。
「ただ平和を唱えるだけでなく、実際に平和をつくる人となろう」との力強い呼びかけがあり、世代を超えた信仰のつながりが示されました。続いて、青山学院大学の森島豊宗教主任が「愛と平和が分かる場所」と題して、礼拝の持つ意味と平和の結びつきを分かりやすく語られました。

音楽による奉仕

礼拝の中では、活水高等学校・南山高等学校のバンド演奏、TWRスタッフによるプロジェクト「Ministry 99(SHOMA & Jolly Polly)」の賛美、シンガーソングライターJ.Rioによる特別賛美が捧げられました。音楽を通じて多くの参加者、特に学生たちが自然に心を開き、手を挙げて共に歌う姿が見られました。終わった後には「来年も参加したい」「今度は自分も歌いたい」といった声や、「誰でもクリスチャンになれるのですか?」という信仰への問いかけもあり、大きな実りを感じる場となりました。

今回の取り組みを通して、次世代と共に礼拝をつくりあげていくことの喜びと同時に、人員の確保やノウハウの継承といった課題も明らかになりました。単発のイベントで終わらせるのではなく、これを将来へと受け継ぎ、イエス・キリストの再臨までつなぎ続けていく使命があると強く感じさせられました。これは私たち一世代だけでなく、日本の教会全体が取り組むべき課題でもあります。

まとめ

この80周年の礼拝は、3月の「ドンキートラクト」を通して地域教会とのコラボレーションが実現し、キリストの平和を次世代へつなぐ大切な一歩となりました。青年たちと共に祈りと賛美を捧げられたことは、日本の教会における宣教と平和の働きを新しく力づけるものとなったと信じます。

このような機会が与えられたことをイエス様に感謝いたします。