TWRドンキートラクト配布プロジェクト 福島 活動報告

期間:2026年6月1日~6月8日
場所:福島県(郡山市・いわき市)
参加者:8名(シンガポールチームを含む)

「FUKUSHIMA」この言葉は今や日本だけでなく、世界にも知れ渡っている名です。

2011年3月11日。東日本大震災による大地震と大津波、そして東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、福島は未曾有の災害に見舞われました。

東北の被災地の中でも、原発事故の影響を受けた地域は特別な現実を抱えています。それは、「元の姿に戻ることができない」という現実です。

だからこそ、この地には変わることのない「希望」が必要です。

今回私たちは、日本宣教への熱い思いを持つシンガポールの兄弟姉妹と共に、福島の郡山市・いわき市においてドンキートラクト配布プロジェクトを実施しました。

配布期間中、日本列島には台風が接近していましたが、主の守りの中で4つの教会を訪問することができました。

それぞれの教会で、地域に仕える歩みや教会の歴史、直面している課題、そしてその中で主がどのように教会を支え続けておられるのかを分かち合っていただきました。

どの出会いも大きな励ましでしたが、特に私たちの心に深く残ったのは、いわき市勿来(なこそ)にある教会の牧師先生との交わりでした。

その牧師先生は、勿来の教会に加え、原発から十数キロの場所にある「双葉希望キリスト教会」にも牧会されています。

教会のあるエリアは震災と原発事故の後、多くの住民が県外への避難を余儀なくされました。

そして震災から15年が経った今も、町へ戻った人はわずか13%ほどにとどまっています。

人口減少に伴い、地域の寺社仏閣も維持が困難となり、多くが姿を消しています。それは単に宗教施設が失われるということではありません。長年、人々が集い、支え合ってきた地域の拠り所そのものが失われているということです。

覚悟を決めて故郷へ戻った人々が、かつて以上の孤独の中で生活している。

その現実を伺い、私たちの胸は締め付けられました。

その牧師先生は震災後に一つの幻を見たそうです。

希望を失った人々のもとへイエス様が歩み寄り、寄り添い、仕えておられる姿でした。

そして主はこう語られました。

「わたしはあの地へ行く。あなたはどうするのか。」

その問いに対し、牧師先生は、

「主よ、私も行きます。」

と応答されたそうです。

それ以来、その地域で教会開拓を始め、将来的には現地に移住し、福音を伝え続ける決意を固められました。

その言葉の一つ一つからはキリストの弟子としての覚悟と愛がにじみ出ていました。

主の御心が豊かに成し遂げられるよう、お祈りいただければ幸いです。

ドンキートラクトでは毎回、期間中、配布物の準備などをさせていただく、活動の要となるベース教会の存在がとても重要なのですが、今回、依頼させていただいた教会は韓国からの宣教師夫妻が牧会される教会でした。

牧師先生との交わりの中で、「韓国以外の国から来た宣教チームを受け入れたのは今回が初めてだった」と伺いました。

当初は不安もあったそうですが、シンガポールチームの温かさや謙遜な姿勢、そして心から地域の方々に仕える姿を見て、大きな励ましを受けたと話してくださいました。

また、そちらの教会では配布の活動のほかにも礼拝後に行われている、英語を使った信者・未信者共に楽しめるプログラムでの奉仕もさせていただいたのですが、わざわざシンガポールからチームが来ると聞いて、4名の方が新たに教会を訪れてくださいました。

プログラムの後には、参加者の方が持参したシンガポールの伝統的なお菓子を囲みながら楽しい交わりの時を持ち、教会全体が喜びと愛に満たされました。

さらに、別の教会で急遽開催された賛美集会では、お互いの証しを分かち合い、共に主を礼拝する恵みの時を過ごしました。

また、各教会が心を込めて準備してくださった昼食や夕食を囲みながら、日本とシンガポールの兄弟姉妹が国籍や世代を超えて深く結び合うことができました。

国籍も世代も超えて、私たちを一つとしてくださる主なる神に、心から感謝します。

ドンキートラクトはトラクト配布を中心としたミニストリーですが、その目的は単に福音を届けることだけではありません。

日本各地の地域教会とつながり、共に祈り、励まし合うことも大切な使命です。

私たちが訪問する教会の中には、今回のようにこれまで一度も外部の宣教チームを受け入れたことのない教会もあります。また、長年にわたり孤軍奮闘しながら地域に仕え続けている教会も少なくありません。

近年、SNSなどでは日本で神様が力強く働いておられる証しを目にする機会が増えています。それは本当に感謝なことです。

しかしその一方で、地方では若い世代の流出、牧師の高齢化、信徒数の減少など、多くの課題が依然として続いています。

それでも私たちは信じています。

「神にとって不可能なことは一つもありません。」(ルカ1:37)

そして、地域教会が励ましを受け、強められることなしに本当の意味での日本のリバイバルは実現しないと私たちは強く信じています。

ドンキートラクトは、福音の種を蒔く働きであると同時に、地域教会を励まし、力づける働きでもあります。

2014年のミニストリー開始以来、多くの方々の祈りと支え、そして神様の守りと導きによって、この働きを続けることができました。

心より感謝申し上げます。

これからもドンキートラクトは、イエス様を乗せたろばのように、一歩一歩、主が愛されるこの日本の地を踏みしめながら歩み続けます。

皆さまの祈りと願いを共に携えながら、これからも福音を届けてまいります。

次回のドンキートラクトは、

2026年8月24日〜31日 北海道で開催予定です。

引き続きお祈りいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

※TWRでは、日本の宣教のために毎月オンライン祈祷会を開催しています。

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